硝子体注射
視力低下の元となる黄斑浮腫は網膜下におこる新生血管の増殖・成長や、網膜内の毛細血管から漏れ出す血液成分によって引き起こされます。そして、その原因となる物質がVEGF(血管内皮増殖因子:けっかんないひぞうしょくいんし)と言われています。
抗VEGF薬治療は、このVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することで、新生血管や血管成分の漏れを抑制する治療法です。
硝子体注射の適応疾患
- 加齢黄斑変性
- 近視性脈絡膜血管新生
- 網膜静脈分枝閉塞症
- 網膜中心静脈閉塞症
- 糖尿病網膜症
硝子体注射の流れ
前日まで
注射の3日前から、感染予防の点眼薬をしていただきます。前日まで食事・運動などの制限はありません。
当日
当日は、検査用の点眼をした後、治療用のベッドに横になっていただき、点眼麻酔・消毒をして注射を行います。注射自体は数秒で終わり、痛みを感じる方はほとんどいません。注射後は、眼内に入った薬液によりしばらく見えづらくなります。
注射後から翌日以降
感染症予防のため、注射後は眼帯着用で、当日の洗髪洗顔は控えていただいております。翌日は診察に来ていただきます。翌日からは洗髪洗顔可能で、術後の感染予防のため点眼をしていただきます。
保険治療費
1回の注射で20000円~55000円程度の費用がかかります。高額療養費制度が適用される場合がありますので、詳細はお尋ねください。