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小児眼科

斜視

ふつう、ものを見るときには、右目も左目も両方の目が、見ようとするものの方向に向いています。ところが、片方の目が見ようとするものを見ているにも関わらず、もう片方の目が目標と違う方向を向く場合があります。これを斜視といいます。

斜視の原因

1.遠視

目はものを見るときにそのものにピントあわせを行います。近くを見るときには、目は内側によります。遠視では、強くピントあわせを行わないと、はっきりと見えないため、目は内側によって、斜視になる場合があります(内斜視)。

2.頭部に疾患がある場合

両眼視とは2つの目でみたものを脳で1つにまとめることです。
遺伝や脳の一部のわずかな異常が原因で、両眼視がうまくできない場合、それぞれの目が別々に見るようになり、斜視になります。

3.視力が悪い場合

病気やけがで、片方の目の視力が悪くなると、両眼視ができず、視力の悪い目が斜視になる場合があります。大抵の場合、その目は外側を向きます(外斜視)。

斜視の治療

斜視の原因が遠視の場合には、通常、眼鏡をかけて、遠視を矯正します。また、原因が遠視以外の場合には目の筋肉を動かす手術を行うことがあります。

弱視

生まれたばかりのあかちゃんは、明るいか暗いかぐらいしか分かりません。しかし、 1カ月くらいで物の形が、 2カ月くらいで色が分かるようになります。さらに4カ月になると、動くものを追って目を動かせるようになります。そして、6歳くらいにはおとなと同じくらいの視力を持つようになります。
こどもの視力が発達するためには、毎日ものを見ている必要があります。これは目から受けた刺激を、脳が正しく理解するのに、訓練が必要だからです。訓練といっても、特別なことをするわけではありません。目を開けていろいろなものを見ているうちに、目からの刺激を脳が正しく理解するようになります。

弱視の原因

1.斜視

斜視があると、成人ではものが二重に見えます。小児では二重に見えて、脳が混乱しないように、斜視になっている目を使わないようになるため、弱視になる場合があります。これを斜視弱視といいます。

2.遠視

遠視があると、近くを見るときも、遠くを見るときも、はっきりと見えないため、視力が発達せず、弱視になる場合があります。

3.その他

生まれつき、白内障などの目の病気がある場合、あるいは乳幼児期に眼帯を長い間(3~7日間程度)つけたりした場合、ものを見る訓練ができず、弱視になる場合があります。

弱視の治療

視力の発達が抑えられている期間の長さや程度によって、よくなる場合とならない場合があります。発見が早く治療が早く始められると、なおる可能性は高くなります。
弱視をなおす方法としては、遠視が原因の場合には遠視用の眼鏡をかけます。また、遮閉法(アイパッチ)という方法を併用することもあります。遮閉法は視力のよい方の目を隠すことによって、弱視の目を無理に使わせようとする方法です。

弱視のよくある質問

1、うちの子は目がいいと思うのですが三歳児検診で視力検査は必要ですか?

三歳児健診で弱視が発見された子の多くは普段の生活では何も症状がなく家族は目が悪いなんて思っていなかったことが多いのです。
乳幼児は0.2程度の視力があれば日常生活は不自由なく送ることができます。検査をして初めて弱視とわかることが多いのです。弱視であれば早期治療しないと大人になってからでは手遅れで治療できないのです。

2、3歳児健診で弱視と言われ眼鏡をかけるようにいわれました。こんなに早く眼鏡をかけなければならないのでしょうか?

弱視治療の目的は「矯正視力」で1.0出すことだと考えてください。
3歳の弱視の子が眼鏡をかけないで10歳になってから眼鏡をかけても視力の発達期間が終わっていますから、眼鏡やコンタクトレンズを使っても良い視力はでません。治療は早ければ早いほど良いと言われています。

3、弱視が治ると眼鏡がはずせるの?

弱視治療の目的は「矯正視力」で1.0出すことです。弱視の場合眼鏡をかけても最初は矯正視力はほとんど変わりません。訓練をすることですこしずつ矯正視力が出てきます。遠視や乱視が成長とともに変化し、眼鏡がはずせる場合もありますが、みんなが眼鏡をはずすことができるわけではありません。

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